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AK-69 a.k.a. Kalassy Nikoff「 "THE STORY OF REDSTA"- TOUR FINAL '08 -chapter2-」
VCCM-2040~2041 \3,400(tax in)
地方発ヒップホップの大きな可能性を証明してみせた歴史的ライヴ、第二章。 【DISK 1 / CD】
【DISK 2/ DVD】
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2008年1月にリリースされた最新作『Triumphant Retrun -Redsta Iz Back-』が、オリコン・インディーズ・チャート初登場1位を獲得したAK-69 a.k.a. Kalassy Nikoff。
“メジャー”ではなく“インディー”での活躍にこだわる彼は、通常ならば逆境とも言うべきその状況を逆手にとって、“インディーだからこそできること”“インディーだからこそやる意味のあること”を追求するヒップホップ・アーティストである。 1978年に“0568 K-TOWN”こと愛知県小牧市に生まれたAK-69 a.k.a. Kalassy Nikoffは現在、名古屋を拠点に活動。元々はユニットでラッパー:AK-69として第一歩を踏み出し始めた彼だが、最初のソロ音源は、ステージネームの由来でもある傑作アサルトライフル:AK-47の別名をもじったKalassy Nikoffというシンガー名義の『Paint The World』(2004年6月)だった。2006年2月には、AK-69とKalassy Nikoffの両名義でそれぞれアルバム『Redsta -The Rap Attacker-』『Redsta -The Melodism-』を同時発売。ドメスティック・ヒップホップでは前代未聞となるリリース形式もさることながら、前者はAK-69の初ソロ・アルバムとして注目を集め、シーンでの評価を確立させた。 その後もソロ・ラッパーとしての動きは活性化し、同年10月のシングル「Live For Da Hustle」では、CHAMILLIONAIREやBUN B、LIL' FLIPといったUSプラチナム・アーティストとの競演経験もあるテキサス州ヒューストンのR&B GANGSTAことBILLY COOKをフィーチャー。USヒップホップ・シーンへの嗅覚の鋭さをみせる。翌11月には、前述の『Redsta』2作品のリリース・ツアー・ファイナルを名古屋のクラブ・ダイアモンドホールにて敢行。AK-69編とKalassy Nikoff編に分けた充実の内容で会場を満員にした。異例の早さでのリリースながらオリコン・インディーズ・チャート初登場3位を記録した、自身初のベスト・アルバム『Best Of Redsta』を挟み、2007年2月~3月にかけては、先のツアー・ファイナルの模様を収めたDVDに客演集CDが付いた2枚組『The Story Of Redsta』を、こちらも両名義に分けて2ヵ月連続でリリース。ある意味このツアー・ファイナルと『The Story Of Redsta』は、AKのここまでのキャリアを総括する内容であったが、もちろん彼の歩みはまだまだ止まらない。半年後の2007年9月には、盟友DJ DOPEMANとonodubが共同プロデュースを務めたシングル「Ding Ding Dong ~心の鐘~」を、初登場でオリコン・インディーズ・チャート2位に送り込む。そのリリース・パーティの映像をまとめたDVD『The Story Of Redsta -69 Party-』も2008年3月にドロップし、本編のライヴの他、東海地方を中心とした若手ラッパーによるマイク・コンテストを収録。それはAKが“自分だけが良ければそれでいい”というスタンスでは決してないことを意味しており、名古屋で大きな勢力を誇るWCCの一員として、DJ MOTO a.k.a. DON GRANDEら諸先輩にかつて受けてきた恩恵を後進へと繋ぐことでシーン全体を底上げをしようとする意図も見て取れる。 「Ding Ding Dong ~心の鐘~」で魅せた“原点回帰”の風は、冒頭で触れた傑作『Triumphant Retrun -Redsta Iz Back-』へも受け継がれている。自身の評価をさらに高めた同作のリリースを記念したツアー・ファイナルは、2008年8月9日、名古屋最大級のライヴ会場ZEPP NAGOYAに2000人超の観客を動員して盛大に行なわれた。火薬やレーザーなどの特殊効果の他、豪華なステージ・セットも目を惹いたが、何より素晴らしかったのはエンターテインメント性に富んだその内容であり、まさに“ヒップホップ・ドリームを体現したヒップホップ・ショウ”と呼ぶに相応しいものだった。それが、ここまでのキャリア集大成……とは当然なるはずもなく、AKの目はまだまだ先を見据えているのであった。 “伝説的”とすら形容されたそのツアー・ファイナルの直後には、携帯配信限定にて新曲「Wash Out」と「I'm So Sorry」を発表。特に“ラップと歌を一人でこなす”というAKの武器を存分に駆使した「I'm So Sorry」ではいち早くオートチューン・ヴォーカルを採用し、“トレンドをうまく取り入れる”という彼のもう一つの武器を披露している。さらにはツアー・ファイナルを映像化したDVDと客演集CDが前回同様2枚セットになった『The Story Of Redsta -Tour Final '08- Chapter 1 & 2』を、またも2ヵ月連続でリリースする。
ここまで着実に、そして全速力でステップ・アップしてきたAKだが、ZEPP NAGOYAの最後に彼自身も言っていたように、彼の目標はまだまだ先にある。そして、ここまでの彼がこなしてきたハード・ワークを見ていると、その行く末には期待をせざるを得ないのだ。黒人をルーツにしたヒップホップ・ミュージックが、その背景の通り“持たざる者の音楽”であるならば、“インディー”“地方都市”など、様々なハンデを(自ら)背負いながらもそれ跳ねのけようとするAK-69 a.k.a. Kalassy Nikoffの姿勢こそ、正真正銘のヒップホップなのである。
吉橋 和宏

























































